東新宿・新大久保エリアにあるコリアンタウンの韓国料理グルメレポです。今回は東新宿駅から徒歩3分にある話題の韓国スーパー、イエスマートの近くにあり、韓国料理の老舗・カムジャタンで有名な「韓国伝統料理 松屋」さんをご紹介します。松屋といえば思い浮かぶのは牛丼チェーン店ですが、東新宿で松屋といえばここ。おひとり様でも入りやすいランチの時間帯にお邪魔してみました!
松屋
職安通りから一歩入った路地に突如現れた民家のような外観。松屋の大きな看板が目印です。入り口前には喫煙スペースと色とりどりの植物に囲まれて、看板がなかったらお花やさんと見間違えるほどの緑の多さです。
室内テラス席もあり
入り口を入ってすぐ、増設されたような造りの屋内テラス席を通ります。この日は気温も高くポカポカ陽気、テラスでランチするのもいいですね。
自動ドアの手前には雑誌掲載記事やお客様に対してのお知らせなどが満載。松屋さんでは輸入キムチではなく自家製なのかー、と待っている間の時間もつぶせます。自動ドアの先は履き物は脱いで入る座敷スタイルなので、見られてもいい靴下でいきましょう。
店内は座敷席
お店の壁にも隙間なく情報が。メニュー、有名人との写真、掲載記事、韓国の民芸品など。お客さんは女性が多く、ほぼどの組もテーブルの上にコンロと鍋が置いてあって、名物のカムジャタンを食べていました。さすがにカムジャタンは一人じゃ食べきれないので、ランチ定食にしようとメニューをチェック。この写真の下は4人座れる和風の座卓がいくつもあり、みなさんゆったりと食べている様子。東新宿から少し路地を入っただけで、こんなゆとりのある空間があるなんて驚きです。
ランチメニューは全品980円
光の加減でうまく撮れなかったのですが、ランチはビピンパ、チゲ、炒めものから選べます。おかず3品とご飯がついてお値段はすべて980円。1000円以内に収まるのはかなり魅力ですよね。悩んだ結果、私が選んだのはタラチゲ定食。韓国料理はタラを使ったダシや料理が多いので、一度チゲで食べてみたかったんです。
パンチャンは3品
韓国のおかず、パンチャンが到着。韓国料理屋に行くと必ずといっていいほど何品もおかずが出てきます。これが韓国スタイル!松屋さんのランチでは韓国のり、韓国おでん、もやしナムルの3品。グラスはとうもろこし茶です。店内のメニューや張り紙を見ている間にメインのチゲも到着!
タラチゲとは
チゲとは肉・魚介・豆腐・野菜などを味噌や唐辛子風味の調味料で煮込んだ鍋料理のこと。タラが入ったチゲなのでタラチゲとなります。日本ではよく「チゲ鍋」って言葉を目にしますが、翻訳するとどちらも鍋という意味になるんですよね、知らずにこれまで何度も言ってたような気が…!という過去の恥ずかしい情報はさておき、チゲ用の鍋「トゥッペギ」に入ったタラチゲがぐつぐつした状態で到着しましたー。沸騰上等、赤い真っ赤っかなタラチゲです。
大きめのタラ入り
日本でもタラは鍋料理に欠かせませんが、鍋以外ではあまり食べていないような気が。韓国料理でのタラといえば有名なのがプゴ(干しスケトウダラ)を入れて煮込んだあっさり味のスープや、他にも煮物、塩辛、チヂミの具などに使われていて、レシピやアレンジ豊富でポピュラーな魚です。たしかに鍋で食べるタラはいいダシも出るし、身もほくほくで食べやすいですもんね。こちらのタラチゲはかなり具が入っていて、メインとなるタラはごろっとしたものが2切れ入って食べ応えあり。容赦ない辛さのチゲに厚みのあるタラがやばいです。
まさかの○○も入ってる!
いやぁ、タラチゲがとにかく辛くて辛くて口から火を吹くほどのレベル(ちなみに私は辛いものがそこまで得意ではありません)!辛さに慣れていないと身の危険を感じるぐらい(言い過ぎ?)なので、ゆっくりと味わうことにしました。中の具はタラの他にも入っていますが、意外だったのがカニ足ー!食用部分は少なくダシ用なのかなと思い身は食べませんでしたが、甲殻類大好きな身としては嬉しかったですね。
ご飯を一緒に食べよう
ご飯付きなので最初はご飯をチゲに浸して配分を様子見しましょう。ペースが整ってきたらご飯をチゲに投入して味わうのが醍醐味。さっきから辛い、辛いって言っていますが、辛さの中に魚と甲殻類と野菜の旨味が濃縮されていて止まらないんですけどね。普段マイルドな辛さのチゲを食べていたので、ここまでハードな辛さにはびっくりしましたが、これが本場の味というやつでしょうか!激辛までは行かないですが辛いものがお好きな方にはおすすめです。次は名物のカムジャタンを食べにいこうかな。東新宿に寄った際にはぜひ食べてみてくださいー。